精密審美歯科とはきれいな歯や歯並びを作るだけでなく、長持ちするセラミックを作ることを目的とした審美治療です。
セラミックが合っていないと、歯茎の腫れや虫歯の原因になります。
セラミックを精密に作るには、しっかりとした手順を踏む必要があります。
精密審美歯科センターでは、通常の歯科医院では行われていない特別な技術を使用することによって、セラミックの精度を高めています。
文章が長くなってしまうので、セラミックを長持ちさせるために最低限必要なことを説明いたします。
一番重要なことですが、検査と診断の上で、治療内容の説明をさせていただきます。
ご希望や、ご予算、時間の都合をお聞きして、治療プランをお作りいたします。
また、最終的な歯の形も歯型の上につっくた仮歯を見ていただいて、納得の上で治療を始めさせていただきます。
歯は、一度削ると元に戻せないので、歯の復元した模型上で最終的なセラミックの形を患者さまと一緒に決めていきます。
歯の並びには、一定の基準がありますので、それを参考にアドバイスさせていただきます。
患者さまの確認ができた時点で、治療を始めさせていただきます。
歯の色に調和の取れたセラミックを作るには上手に写真を撮る必要があります。
歯の透明度・色彩・明度は人によって違うので、必ず写真を撮る必要があります。
象牙質の形態・歯の色のグラデーション・歯のキャラクター・白帯(ホワイトバンド)・切端の透明感・色・マイクロクラック(エナメル質のひび割れ)表面性状を歯科技工士さんは(セラミックを作る人)見ているそうです。
写真を撮り終えたら歯を削っていきます。
オールセラミックの場合必要な厚みが決まっているので、まず歯に深さのガイド掘ります。
ガイドを参考に歯の面をスムーズな曲線となるように削っていきます。
後の仕上げ削りは歯の境界と、研磨するだけと考えて、この段階でしっかりとした形になるよう削ります
歯の仕上げ削りは、歯ぐきに糸お入れて行います。
前歯のセラミックは、セラミックの境界が、歯ぐきの中にある必要があります。
セラミックの境界部分はご自身の歯と色が違うので、できる限り、境界部分を歯ぐきの中に入れます。そうすることで、歯ぐきの上に見えるセラミックは、黒ずんで見えなくなります。
ただ、糸を歯ぐきの中に入れずに、歯ぐきの中まで削った場合、歯ぐきが削れて下がってしまったり・深くまで削れて炎症を起こしてしまいます。
歯ぐきに絹糸を入れることによって歯ぐきを削ったり、深くまで削ることはなくなります。また、歯を削った時の削りかすが歯ぐきの中に入って、炎症や、金属の刺青ができるのを予防します。
歯を削るときは顕微鏡を使用します。
精密審美歯科の一番重要なポイントです。
たとえば、時計を作る職人さんは拡大鏡を使っているというイメージが湧くと思います。なぜ拡大鏡を使用するかというと細かい作業をするには目で見えなくてはできないからです。
歯科治療においても同じで、もし細かいところまで正確に治療をするとすれば、細かいところが見えなくてはいけません。
歯を削るとき、歯とセラミックの境界となる部分をマージンと呼んでいますが、このマージンが、きれいな一本の曲線でつながっていないと、最終的なセラミックを作るとき、セラミックと歯の間に隙間のあいた不適合な状態となります。
この隙間が大きいと細菌が増殖し、歯周病となります。人工的な隙間なので、日々の歯ブラシでは、決して取り除けません。
精密審美歯科では、歯とセラミックの隙間をなくし、歯の健康を保ちます。
シリコンで型をとります。
シリコンとは、ゴムのようなもので、薄い部分を正確に型を取ることができます。
通常の保険治療で使用される型とり材は寒天を使用しているため、薄い部分はちぎれるか変形してしまいます。
審美歯科では、歯ぐきの中まで歯を削り、歯を削った境界(マージンと呼んでいます)より先の歯肉の中まで型を取る必要がありますので、歯形の重要な部分は非常に薄くなります。
したがって、前歯の歯型を取るときは、シリコンで型を取る必要があります。
セラミックの型取りをシリコンでやっていない場合、歯との適合が悪くなるため、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。
ワックスでかみ合わせを確認しても変形しやすくかみ合わせが安定しないため、シリコンでかみ合わせを確認します。
仮歯のことをプロビジョナルクラウンといいます。約してプロビと言うこともあります。どういう意味かというと、最終的に作るセラミックの歯の形の参考にする歯ということです。
この段階でしっかりと形を決めておくとセラミックの仕上がりがスムーズにいくので、重要なステップです。
セラミックは作ってしまうと修正するのが大変なので、仮歯で、歯の長さ幅・かみ合わせ・歯ぐきの中のふくらみ・厚みなどの調整を行います。
また仮歯の段階で、はとの境界部分をしっかりと適合させていないと炎症を起こし、セラミックけるとき出血のため、しっかりとくっつかなくなります。
セラミックはレジン系の接着剤を使用します。
普通のセメントは、透明感がないため、セラミックの色が不透明になってしまいます。
接着力で、セラミックの強度が変わってきますので、非常に重要です。
セラミックをセットした後は定期的なメンテナンスをしております。
セラミックは天然の歯より汚れが付きにくいものです。酸で溶けませんし、酵素で分解されないため、歯石や汚れが付きにくくなっています。
セラミックの部分は、歯ブラシも強い力で磨かず、そっと磨いていただいたほうがいいです。歯茎を傷めないように磨いていただくだけで十分です。
ただ、セラミックもお手入れが悪いと、歯石や汚れがつきますので、半年に一度は確認とクリーニングにお越しください。
顎がずれる原因は色々考えられますが,原因の一つにかみ合わせの問題があります.
上下の歯の関係や顎顔面の骨格的な問題が複合して顎がずれると考えられています.
生まれたときから顎がずれている人はいないでしょうから,顎のずれは基本的に後天的に起きていると考えられます.
顎の位置は上下の歯の当たりによって決まりますから,顎の位置がずれるということは上下の歯の当たりのずれ,すなわちかみ合わせのずれが原因と言えま
す.
ところが顎の位置のずれとかみ合わせのずれが関連していると言う考えは一般的ではありません.
なぜなら,顎の位置のずれやかみ合わせのずれを定量的に測定する方法が一般
的ではなかったからです.
ここに問題がありました.現在では医療機器が発達し,顎がどちらの方向にどれぐらいずれているのかを測定することができます.
そのずれを正常な位置に戻してあげることが治療の方法ということになります.
顎がずれていてその治療を行う場合,まずはその顎のずれはどれぐらいずれているのか検査を行う必要があります.
その検査を行った結果,顎の位置がずれていて症状もあり,治療が必要となった場合に様々な治療の方法がありますが,従来は外科的な方法が採用さ
れていた時代もありました.
顎の関節はちょうど耳の前になりますが,外科的に皮膚を開いて顎関節が見える状態にして手術をして顎の位置のずれを直す?治す術式がありました.
しかし最近では日本でそのような顎の関節の外科手術は行われなくなってきています。
海外では一部そのような手術が行われているところもあるようですが,やはり一般的な方法にはなっていません.
顎の関節は一度手術をしたり切除など行うと元の形態に治癒したり再生することはないため,外科的な治療は廃れて保存的な治療が一般的になっています.
また,顎の関節の位置のズレではなく顎の形態のずれ,顎の形が左右非対称という場合には顎変形症と病名で外科手術が適応になります.